米国のJ&M Manufacturing社では、パラリンケージコールターと呼ばれる、液体窒素肥料を圃場に供給する製品を開発しています。農家では、トウモロコシやジャガイモ、小麦などの農作物に液体窒素肥料を散布するためにこの機械を使用しています。シングルピボットポイントを搭載したコールターを使用しており、これは業界の標準となっています。
この機械は、ナイフがコールターの後ろにあり、ブレードよりも速く地面から振り上げられることが問題となっていました。これにより窒素の一部が揮発し、肥料としての損失につながることがあります。この問題を解決するために、J&M Manufacturing社のエンジニアは、ばね式システムを開発しました。ナイフとブレードを嚙み合わせ時に地面に対して同じ高さになるように設計することで、より多くの窒素が土の中に留まります。
設計者は、すべてのコールターブレードのピボットポイントにイグスのポリマー製すべり軸受を使用しています。30フィート版では11個、60フィート版では37個のコールターを搭載しています。
イグリデュールG ポリマー製ベアリングは、液体窒素肥料に触れても腐食が無く、揺動動作にも耐性があります。また、潤滑剤を使用せず、低摩擦・無潤滑運転が可能です。これにより潤滑剤のコストを削減し、フェイルセーフな機械を実現します。
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