絶縁抵抗と工作機械
最新の工作機械では、予防保全機能が数多く盛り込まれるようになってきており、特に予防保全の管理指標として、絶縁抵抗値を管理する方法が主流となりつつあります。ケーブルにおける絶縁抵抗値の変化の要因として、工作機械回りに使用されるクーラントの影響が大きいと考えられます。
可動ケーブルの耐クーラント性の評価は、外側のケーブル保護層(外被あるいはシース)の物性評価が一般的でした。弊社においても、クーラントによってどの程度外被が影響を受けるかとの評価(伸び強度、伸縮強度)に重点をおいていました。しかしながら、工作機械側が絶縁抵抗を管理値として活用しているため、クーラントの絶縁抵抗への影響について考慮することがますます重要になってきています。