配送先を選択して下さい

国/地域ページの選択は、価格、配送オプション、製品在庫など様々な要素に影響します。
連絡先
イグス株式会社

〒130-0013 東京都墨田区錦糸1-2-1

アルカセントラル15階

03(5819)2030
03(5819)2055
JP(JA)

エナジーチェーンへのケーブル・ホース収納ルール

エナジーチェーン内のケーブルとホースの一般規則

エナジーチェーンシステムの最大の特長は、様々な形態のデータケーブルや電源ケーブルを一つのシステムに安全に収納できる点にあります。様々なメディアの分離方法を選ぶことができます。例えば、バスケーブルと動力ケーブルとの間に最小限の間隔を取れます。空圧、電気、油圧系統は仕切りなしにすることが可能です。ケーブル類の品質はもちろん、エナジーチェーン内での配列や空間比率はシステムの寿命に大きく影響します。エナジーチェーンでは様々な仕切りができるので、個別のケースに合わせた使用が可能です。ここでは推奨規定について細かく説明します。
基本的な使い方や組立方法を知りたい方はこちら【初心者向け】
エナジーチェーンの収納ルール

目次


ケーブル・ホース類の最大径

収納可能なケーブル・ホース類の最大径は、使用するエナジーチェーン/エナジーチューブの内高さから最低限のクリアランスを引いたものに相当します。この最低限のクリアランスは、例えば丸型電気ケーブルでケーブル径の10%、油圧ホースで20%です。隣接するケーブル・ホース類との間にも最低限のクリアランス間隔を考慮した配置が理想的です。ケーブル類の性質、動き、予想耐用年数によっては、さらにクリアランスが必要になる場合もあります。例外的に、最低限の値よりも小さいクリアランスで収納可能な場合もあります。お問い合わせください。
ケーブル・ホース類の周囲には電気ケーブルでケーブル径の最低10%、油圧ホースで20%の空間が必要です。ケーブル・ホースの最大径は、 エナジーチェーンの各製品ページ、またカタログにも記載されています。

内部仕切りの注意事項


エナジーチェーンの収納ルール
直径が大きく異なるケーブル・ホース類は分離して収納しなければなりません。そこでセパレーターを使用します。ケーブル・ホース類はどんな状況でも絡まらないようにする必要があります。そのため、一つの仕切りにほぼ同じ径のケーブル類を複数並べて敷設する場合、その仕切りの内高さはケーブル径の1.5倍以内に抑えなければなりません。
ケーブル・ホース類の重量は、エナジーチェーンの横幅に対して、左右バランス良く配置します。外被の材料が異なるケーブル・ホース類は、互いに密着しないようご注意ください。 分離して収納する必要があります。

収納ルール

ケーブル・ホース類は、内部での常に自由な動作を確保し、エナジーチェーンの半径に引張力がかからないように配置する必要があります。高速・高頻度で使用する場合は、ケーブル・ホース類に水平方向の仕切りを使用し、垂直方向に重ねないようにしてください。この場合の標準値は、走行速度0.5m/s以上、サイクル回数10,000回以上/年に設定しています。内部仕切りを使用することで、このような状況でも安全なソリューションを提供します。
エナジーチェーンの収納ルール

収納ルール1:d1 + d2 > 1.2 x hi

d1 + d2 > 1.2 x 内高さ この場合、2本のケーブル・ホースの間に仕切りは必要ありません。ケーブル・ホース類が、互いに乗り上げたり絡まり合うことのない寸法です。
エナジーチェーンの収納ルール

収納ルール1:d1 + d2 ≤ 1.2 x hi

d1 + d2 ≤ 1.2 x 内高さ この場合、仕切板や棚板を取り付けて内部の高さを低くする必要があります。そうすることで d1d2 の絡まりを防止します。
エナジーチェーンの収納ルール

必要なクリアランス

図は、丸型電気ケーブルの周りに必要なクリアランスを示しています。その他のケーブル(%):フラットケーブル10%、エアホース5~10%、油圧ホース20%、媒体ホース15~20%
エナジーチェーンの収納ルール

曲げ半径R

エナジーチェーンの曲げ半径は、収納するケーブル・ホース類の中で最も太いもの、または最も硬いものが基準となります。曲げ半径は、使用するケーブル・ホース類のメーカーの推奨値に合わせる必要があります。通常、最小値よりも大きめの曲げ半径にすると、その耐用年数を延ばすことができます。ケーブル・ホース類の最小曲げ半径値は、通常の温度環境下で使用した場合の目安です。別の曲げ半径が最適な場合もあります。

収納ルール | 丸型電気ケーブル

エナジーチェーン向けの電気ケーブルでは、丸型ケーブルが、安全性、モジュール性、コスト性に優れたソリューションです。
配置規則

丸型ケーブルの取り付けとケーブルクランプ

1) ケーブルはねじれないよう、まっすぐに敷設してください。またドラムやコイルから、らせん状になるような引き出し方をしないでください。チェーンフレックスケーブルなら、すぐにエナジーチェーンに取り付けることができます。取り付け前にケーブルを吊り下げたり、伸ばし置きして、クセ取りする必要がありません。
2) 個々のケーブルが縦方向に自由に移動できるように配線する必要があります。
3) ケーブルは曲げ半径部分でも自由に動けるように設置してください。上部走行部が最長のフリースパンに達した時に再度確認が必要です。
4) 径の異なるケーブル・ホース類を多数収納する場合には、内部仕切りを使用してチェーン内部を分割する必要があります。ケーブル・ホース類が絡まり合わないようにすることが重要です。
5) 外被の材質が異なるケーブル・ホース類は、互いに密着しないようご注意ください。分離する必要があります。イグスのチェーンフレックスケーブルなら、他のケーブルと組み合わせて使用可能です。
6) 丸型電気ケーブルは、引張力がかからないようケーブルクランプを使って両端を固定します。例外的に移動端側だけを固定すればよい場合もあります。ほとんどのケーブルでは、曲げ半径の終わりから固定端の距離はケーブル径の10〜30倍が推奨されます。一方、チェーンフレックスケーブルは、ケーブルクランプ付きの取付ブラケットに直接固定できることが、試験で実証されています。

収納ルール | エアホース

原則的に、エアホースにも丸型ケーブルの規則が適用されます。場合によっては、丸型ケーブルで規定されている「必要空間10%」の値より小さく設定できることもあります。ただし、この場合もケーブルクランプを使って両端で固定する必要があります。また、ゴム製のエアホースは粘着性が高く、摩擦係数が高いため、「必要空間10%」の規定を守る必要があります。
エアホースの収納ルール

収納ルール | フラットケーブル

フラットケーブルは、曲げ半径で自由に動けるよう設置してください。2本のフラットケーブルを並べて敷設する場合はセパレーターで離してください。フラットケーブルを重ねて使用する場合は、水平方向の内部仕切りの使用を強く推奨します。エナジーチェーンでは、フラットケーブルと丸型ケーブルを別々に配置する必要があります。両端にケーブルクランプを取り付けてください。エナジーチェーンでのフラットケーブルの使用には条件があります。
フラットケーブルの収納ルール

収納ルール | 油圧ホース

設計の際は、加圧時のホースの長手方向および径方向の拡張に、特に注意する必要があります。ホースの力をより多くのクロスバーに分散させるために、全リンクにクロスバー付きのエナジーチェーンを推奨します。十分なスペースの確保が必要です(20%の空間)。屈曲性が十分ある(規定の曲げ半径を満たす)ホースを選定してください。ホースの表面が滑りやすく耐摩耗性に優れていることも重要です。内部仕切りは幅広で平滑な接触面、丸みをおびた輪郭を有するため、ホースの摩耗が最小限に抑えられます。通常、繊維編組のホースは、スチールメッシュのホースよりも屈曲性があります。エナジーチェーン内部の油圧ホースの横方向の動きはホース材料の摩耗を増長させる可能性があります。そのため垂直セパレーターで所定の位置に固定する必要がありますが、挟み込まれないようご注意ください。例えばクロスバーにはめ込むツメ付きセパレーターを使えば、強い振動や衝撃があってもホースがエナジーチェーン内の所定位置を保つことができます。
油圧ホースの収納ルール

ケーブルクランプ

油圧ホースはほとんどの場合、運転中は長手方向に引き伸ばされます。ケーブルクランプを適用する場合はこのことを考慮する必要があります。ホースの伸長分を見ておくか、ケーブルクランプを固定するなどして対処します。移動端の片側のみケーブルクランプを取り付ける場合もあります。
ロールクリップ

ロールクリップ

ほとんどの場合、エナジーチェーン/エナジーチューブの丸みを帯びた滑らかな接触面は、油圧ホースを摩耗から保護するのに十分です。極めて厳しい条件下では、ロールクリップを取り付ける方法もあります。ホースがプラスチック製のローラーに接触し、ホースの走行に伴い回転します。極めて厳しい条件とは、外被が特に柔らかい、曲げ半径が特に小さい、動負荷が特に高い場合などです。ただ、95%以上の用途がロールクリップなしで対応可能です。


さらに詳しく


エナジーチェーンショップ

100,000点以上の商品の中からお好きなものをお選びください。小型、中型、大型、特殊用途のエナジーチェーンを取り揃えています。

エナジーチェーンの技術情報

エナジーチェーンに関する役立つ情報をご覧いただけます。
エナジーチェーン オンラインセミナー

オンラインセミナー

当社の豊富な知識と経験をご活用ください。

エネルギー供給に関するブログ (英語)

エネルギー供給システムに関連するブログ記事を掲載しています。


以下の用語 "Apiro", "AutoChain", "CFRIP", "chainflex", "chainge", "chains for cranes", "ConProtect", "cradle-chain", "CTD", "drygear", "drylin", "dryspin", "dry-tech", "dryway", "easy chain", "e-chain", "e-chain systems", "e-ketten", "e-kettensysteme", "e-loop", "energy chain", "energy chain systems", "enjoyneering", "e-skin", "e-spool", "fixflex", "flizz", "i.Cee", "ibow", "igear", "iglidur", "igubal", "igumid", "igus", "igus improves what moves", "igus:bike", "igusGO", "igutex", "iguverse", "iguversum", "kineKIT", "kopla", "manus", "motion plastics", "motion polymers", "motionary", "plastics for longer life", "print2mold", "Rawbot", "RBTX", "readycable", "readychain", "ReBeL", "ReCyycle", "reguse", "robolink", "Rohbot", "savfe", "speedigus", "superwise", "take the dryway", "tribofilament", "triflex", "twisterchain", "when it moves, igus improves", "xirodur", "xiros" and "yes" は、イグスの商標でありドイツ連邦共和国及び他国において、法的に保護されています。しかしながら、ここにあげた商標はあくまで例示列挙したものであって、イグス、およびドイツ、ヨーロッパ連合、アメリカ合衆国、その他の国で事業を展開するイグスの子会社が有する商標を包括的に列挙したものではありません(例えば、出願中の商標や登録商標など)。

igus GmbHは、Allen Bradley、B&R、Baumüller、Beckhoff、Lahr、Control Techniques、Danaher Motion、ELAU、FAGOR、FANUC、Festo、Heidenhain、Jetter、Lenze、LinMot、LTi DRiVES、Mitsubishi、NUM、Parker、Bosch Rexroth、SEW、Siemens、Stöber各社、およびこのウェブサイト内で言及される他のすべてのモータケーブルメーカーのいかなる製品も販売していません。The products offered by igus® are those of igus® GmbH